僕を壊したのは君だから。

「地球最後の日くらいパシリやめて俺と一緒に逃げてもいいんじゃないの?」



……またその話?
本当にマイペースだね。



「最後の日には隕石がぶつかるんでしょ?どこに逃げるっていうの……」


「んー……。俺の腕の中?」



ふわり。

両腕に引き寄せられて。


かたい胸に頬が押しあてられる。


香り、体温に、くらっと目の前が揺れた。


そして、朝比奈くんらしいふざけた声が、静かに耳もとに落ちる。



「……どっかーん。とか言って」