SIDE  宮岡芙羽

***


朝、飛び起きた私は、香田さんに昨日のでき事を聞いたんだ。


「信じられないほど酔ってたし、超だるかった」


「ご。ごめんなさい……」



まさか、朝比奈くんに毒を盛られるとは思ってなかった。


まずいと思ったあのジュースにはきっと何かとんでもない毒物が入っていたに違いない。


ただのお酒であんなに変になるわけがないんだから……!


「てかね、プレハブのときといい、岬に迷惑かけるのが趣味なの?」


「……う、違います」


「生き方考え直しなよ」


「……はい」



朝比奈くんのせいで生き方から叱られてしまった。


と、憤りつつも、昨日の記憶を呼び起こす……。



夢かもしれないけど……私、とんでもなく大胆なことを、朝比奈くんに言ったような気がするんだ。


『……朝比奈くんになりたい』



……って……っ。