僕を壊したのは君だから。

「朝比奈くんのほっぺ……触り心地いい。綺麗な顔……」


「……え、ちょっと、宮岡さん……」


ぼうっと、見惚れるように彼を正面からとらえる。


「朝比奈くん……モテるにきまってるよね。かっこいいし、人気者だし、なんかちょっとミステリアスだし……」


「ミステリアスなんて言われたことないけど。ていうか、今の宮岡さんこそミステリーだよ」


「でも私……別に朝比奈くんと付き合いたいとか思わないよ。そんなの高望みだし、釣り合ってないから」


「えー何? 俺また宮岡さんに振られて・」


そうやってまた、のらりくらりと全然違う話をされる直感が、私を突発的に動かす。


「ん」


ビシッと人差し指で彼の唇を塞いだ。



「いま私、だいじな話をしてるの、邪魔しないで」