僕を壊したのは君だから。

入浴を終えて、香田さんとキャンプファイヤーに行こうと誘ったんだけど。


「あたしはいい。部屋で寝てるから先生にうまく言っといて」


その一点張りで、仕方なく先生に報告しに行こうと館内をさまよっている。


……先生、どこにいるんだろう。


一階のフロアはやけに薄暗い。もう閉まっている売店の電気が全部消えているからそう感じるのかもしれないけど。



……ちょっと不気味だなぁ……。


とびくびくしていたのに、


「よっ!!」


と突然背中をたたかれて


「きゃあーーっ!!!!」


と飛び上がって、ちぢこまってしまった。


すると、盛大な笑い声が聞こえてきた。


「あははははっ、宮岡さんめちゃくちゃいいリアクションじゃん!」


唖然としながら振り返ると、島田くんがお腹を抱えて笑っている。


「……もー……びっくりした……!」


こんなふうに驚かされてムッとしてしまいそうだったけど、彼の屈託のない笑顔に気が抜けてしまった。


「きょろきょろしてたけど、何してたの?」


「先生を探してたんだ。香田さんがキャンプファイヤー欠席するって伝えたくて……」


「へー。んじゃ俺もさがすよ」


ちょっと怖かったしありがたいなって思っていたのに。



「わっ!!」

「ひゃっ!!……ねぇもうそれやめてってば……」


事あるごとに大声だしてびっくりさせてはリアクションを楽しんでいる。



さすが、朝比奈くんの親友なだけある……。