僕を壊したのは君だから。

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それからレクなどを終えて、班員と作った夕飯のカレーは、おいしさの判断もできなかった。


頭の中は、香田さんと朝比奈くんのことばかり。


ふたりの顔に視線をむけること何往復目かわからない。


そんな一瞬、ぱちっと隣のテーブルで食事中の朝比奈くんと目が合った。


にこっと笑って首をかしげたのを見た瞬間、


ぎゅるんと視線をそらしてしまった。


……いま絶対朝比奈くんは笑ってると思う。


あんなふざけてばっかりの人が、香田さんっていう落ち着いていながらもはっきりとした人と付き合ってたなんて……。


うう、もやもやする……。


癖みたいにもう一度香田さんに目を向けた瞬間、


——バン、とテーブルを叩かれた。


叩いたのは、眉間に深くしわをいれた香田さんだ。


「な・に!? 何さっきから人のことじろじろ見てんの?」


「ひっ、ごめんなさい……!」


「言いたいことあんならはっきりいいなよ? なに?」


いますぐはっきりと言わなければならない。

そう思わせてくる剣幕だ。



「……あのね、香田さんと朝比奈くんって、恋人だった……のかな、って」



弱弱しい声を聞いて、眉根を寄せる美人さん。


「はぁ? 何言ってんの。あたしと岬は——」