僕を壊したのは君だから。

「宮岡さんになら俺、なんでも答えるのに」


って。そんなこと真顔で言われても困る。



朝比奈くんは、傾げた首を小さく引いて。


そうやってできた上目遣いで私をみるのはぜったいにずるい。


だってその顔……かわいすぎる……。


……ちがう。冷静になって私。





「……言ってよ?」


甘えっぽく言わないで。そういうの、胸にくる。


私は、ドキドキをかき消すように降参したんだ。



「朝比奈くんと香田さんってどういう関係なの?」


彼は笑う。晴れやかに笑う。よく言えましたみたいな顔してる。


悔しい。



「俺と、砂月ちゃんはね?」


朝比奈くんが近づく。


慣れた手つきで私の髪を耳にかけて、そっと口元を寄せて。


「……深い関係。繋がっちゃってるっていうか……」




声がそこで終わった。



気配が遠のく。
朝比奈くんを見上げる。



「え……?」


……それは、つまり、肉体的繋が……


私は目を見開いたまま、口までぽかんと開けて、朝比奈くんをただ見ていた。






それは。いわゆる、

元カノですか?