僕を壊したのは君だから。

「ねぇ。宮岡さん?」


隣を歩いていた朝比奈くんが立ち止まり、私の名前を呼んだ。


「……なに?」


うんざりした顔を作って振り返ると、


朝比奈くんはちょっと満足そうに言う。



「……その顔。俺に聞きたいことがあるんでしょ?」


つん、と指でつつかれて凹む頬。


満ち足りた朝比奈くんのきらきらした瞳は、私を見透かしている。



「……な、無いです」


バレバレの嘘でしらを切った私に、朝比奈くんの反撃が飛ぶ。


わざとらしく眉根を寄せた困り顔で、咎めるように彼は言った。



「……嘘ついたらちゅーしちゃうよ?」



くちびる、尖らせないで!


……っ、ばか!!!