時計の針が重なる前に



「ショッピングにつきあってぇぇぇえ!?」

「ちょ、優菜声が大きい!

ていうか、なんでそんなに驚くのよ…」


「だって、今まで私に連れられて洋服や化粧品を買うことはあっても、自分からは進んでおしゃれしようとしない花梨が……まあ、してなくても綺麗なのはむかつくけど…」


冬哉と過ごした誕生日から数日がたっていた。

花梨はなにもすることがなく暇をもて余していたのだが、ふとショッピングにいきたいと思ったのだ。


「いや、一応最低限の化粧はしてるけど…

今、流行りのメイクとか洋服とかわかんないから優菜につきあってもらおうかと…」


すると、優菜は突然花梨の額に手をあてた。

そして、もう片方の手を自分の額にあてた。


「んー、熱はないなぁ」