「えぇ!?上崎さん、絶対モテてると思いますよ?」


あまりの驚きに花梨はそう言った。


「お兄ちゃん、告白ぜーんぶ断ってそりぁ何人も泣かせてきたよね~」


「花梨さん、信じないでください。」


愛蘭の言葉に納得しそうになっていると、冬哉からすぐさま否定された。

「でも、彼女がいたことくらい…」

「ないですよ。」

またもや即座に否定された。

本当にそうなのだろうかと不思議に思っておると

「お兄ちゃんなんでか知らないけど彼女できないよねー笑高校は部活一筋だったからまだしも大学でも仕事でもそんなの一切ないし」

つまんない、とでも言いたげな雰囲気だ。