時計の針が重なる前に



「え?余計なことは話さないよ!ただ、お兄ちゃんの恥ずかしい話を花梨さんに聞いてもらうだけ」

いけしゃあしゃあと言ってのける愛蘭に、心のなかでそれが余計なことなんだ!、とつっこんだ。


「上崎さん…お昼ご飯なんていただいて大丈夫なんでしょうか?迷惑なんじゃ…」

不安そうに尋ねてくる花梨にたいし、笑顔と少しの申し訳なさを混ぜた顔でこたえた。

「いや、謝るのは俺のほうですよ。俺の家族少し強引なところあるから迷惑かけまくりそうだし…。
とりあえず、母と妹は花梨さんのこと気に入ってるみたいですし、迷惑ということはありません。」


冬哉の言葉に少しホッとした。


「謝らなくて大丈夫です!ご飯誘われて嬉しかったです!」


そんな花梨に冬哉は微笑んだ。