時計の針が重なる前に


「お嬢さんは何色が好きかな?」


「色ですか…?淡い青がすきです。」


「じゃあ、叔父さん。お願いします。」


冬哉が叔父さんにぺこっと頭を下げると


「叔父さん、おわったー?ご飯できたのー!」


奥からぴょこっと愛蘭があらわれた。


「あ、お兄ちゃん達も食べてくんだよ」

顔をしかめる冬哉に即座に逃げ道を奪った。

「愛蘭、余計なこと話すなよ」


冬哉は愛蘭にたいし脅しにも近いことを言ったがそんなことが全くきかないのも経験上わかってはいた。

だから、といってなにも言わずにもいられなかった。