時計の針が重なる前に



「それから、そのガラスの靴はお嬢さんがもらってくれないかな?」

「え…???」


「いやぁ、ガラスの靴を私のようなおっさんがもっててもねぇ笑笑
捨てるのは忍びないし、お嬢さんがもらってくれたらこいつも嬉しいだろうし。おとぎ話でもお姫さんが持っていたろ?」

最後のほうは自信がないのか疑問系だった。


「で、でも…」

「もらってくれるなら俺もうれしいな。すごい下手くそで申し訳ないけど。本物のプレゼントができるまでのかわりで、ね?」


私がもらっていいのだろうかという不安を冬哉がすぐさま打ち消してくれた。


嬉しさで跳び跳ねたい気持ちだったが、必死で我慢した。