時計の針が重なる前に


「んー……」

そんなとき、靴の形をしたものがふと目にはいった。

「ガラスの靴…?」


しかし、商品にするにしては少し不格好だった。

叔父さんがまだ、一人前になる前に作ったものなのだろうか、と思っていると

「これか?これは、冬哉が学生の頃作ったやつだなぁ。」


叔父さんがガラスの靴を手に取り懐かしそうに言った。


「まだ、とってたんですか?恥ずかしいんで処分してくださいよ」


「そうだ、お嬢さんにはガラスの靴を作ろう。もちろん、冬哉も手伝うんだ。素敵なプレゼントだろ?」


名案が浮かんだとでもいうように叔父さんが言う。