時計の針が重なる前に


「彼女じゃないよ。離れろ。びっくりしてるだろ」

べりっ、と花梨から愛蘭を引き離した。

「彼女じゃない……?あー、じゃあお兄ちゃんのかたお…んぐぅ」

「ほんとに、だまれ」

何かを言いかけた愛蘭の言葉を冬哉がさえぎる。

「おう、冬哉か。久しぶりだなぁ」

奥から50歳程の男性がでてきた。

「叔父さん。お久しぶりです。」

ぺこっと頭を下げる。

「冬哉!彼女ってどういうことなの!?」

と、母親らしき人がでてきた。