時計の針が重なる前に


ドタドタと廊下を走る音がし、奥から出てきたのは

「あ!お兄ちゃん!おかえり…って、その子誰!?彼女!?」

ブレザーの制服をきた愛らしい女の子が出てきた。おそらく高校生だろう。

「げ、なんで、愛蘭(あいら)がいんの?」

女の子にたいし冬哉は顔をしかめた。

「えー?お母さんたちとこっちに遊びにきてんの!おかーさん!!お兄ちゃんが彼女連れてきたー!!」

そんな冬哉を華麗にスルーして奥にむかって叫んだ。

「えぇっ……と?」

あまりにも突然のことで花梨の頭はパニックだった。