時計の針が重なる前に


冬哉は車で花梨の家まで迎えに来てくれた。

「今日はどこに行くんですか?」

と尋ねても

「秘密」

といたずらな笑みを浮かべ教えてくれなかった。

一時間ほど車にゆられていると周りの景色が都会からのどかな田舎に変わってきた。

どこに行くのかずっと考えていた花梨だが、ますますどこに行くのかわからなくなってきた。

そのまま一時間半のドライブを楽しんだら、目的地に着いたのか車がとまった。

そこは一見普通の民家にしかみえなかった。