時計の針が重なる前に


その後、3人はカフェを出て本屋に向かった。

入った瞬間、優菜は少女漫画コーナーに誠也は少年漫画吸い込まれていったので、花梨は読書用の本を見つけようと文庫本のコーナーに向かった。

しばらく本を眺めていると、

「花梨さん?」

名前を呼ばれふりかえると冬哉が立っていた。
マスクにめがねをしていたため、一瞬わからなかった。

「おひさしぶりです。」

花梨はぺこっと頭を下げる。

「小説好きなんですか?」

冬哉の問いにうなずく。

「上崎さんは?」

「好きですよ。仕事の合間とかによく読んでます。」