時計の針が重なる前に



「すごくおしゃれですね」

個室は畳で旅館を思わせるような造りをしており、和という言葉が似合いそうなお店だった。

「ほんとそうだね。俺もはじめてなんだ。」

「そうなんですか?てっきり行きつけなのかと…」

「んー、外より家で食べる方が好きなんだ。ゆっくりできるから」

「そうなんですね。私も同じです笑」

芸能人だというのにそういう雰囲気がなく考えがにているせいもあってか花梨は冬哉に対してかなり好感をもっていた。

「えっと、今いくつか聞いても大丈夫?」

年齢がタブーな女性もいるため冬哉はおそるおそる尋ねた。

そんな様子に少し笑みをもらしながら

「19歳です。大学2年生です。」

「19歳かぁ。若いね。」

しみじみと言う冬哉に花梨は笑ってしまった。

「若いって笑笑でも、今年で20歳ですよ?」