時計の針が重なる前に


「こ、こんばんは」

「こんばんは」

緊張しながらもなんとか挨拶をした。
冬哉にエスコートされながら助手席に乗り、出発した。

お店は和食で、個室をとったらしい。芸能人だとへたなとこにいくのはまずいだろうということで冬哉に決めてもらったのだ。

「お店、俺が決めちゃったけど大丈夫だった?」

「あ、はい!基本的に嫌いなものとかないんで」

少しだけ慣れたのか普通に受け答えができるようになった。

15分ほど乗っているとお店についたのか車がとまった。