時計の針が重なる前に



池についたとき、花梨はそこに先客がいることに気づいた。


花梨は気づかれないように戻ろうとしたとき

「あなたは…神宮寺さんの娘さんですか?」

先客の男性が花梨に気づき話しかけてきた。

花梨は振り返り挨拶しようと男性の方を向き、目を見開いた。

「かみ…さき…とう…や…さん…」

先客は上崎 冬哉だった。

冬哉は花梨に優しく微笑み

「私を知ってくれているんですね。はじめまして。上崎 冬哉です。あなたのお名前をお伺いしても?」

紳士のように優雅な礼をとり、冬哉は挨拶をした。