時計の針が重なる前に


「あ、そうなんです…でも、私の家じゃ飼えないからどうしようかって困ってて」

すると、男性は納得したかのように頷き

「なら、僕が引き取ります。ちょうど、猫を飼いたいなって思ってましたし」

男性の提案に顔を輝かせ

「ほんとですか!?ありがとうございます!」

おもわず勢いよく立ち上がってしまいそのままバランスをくずし倒れそうになった…ところを男性が支えてくれた。恥ずかしさですぐに離れたが。

「す、すみません。あ、ありがとうございます…」