時計の針が重なる前に


「あー、もう。あえてうれしいけど人前では恥ずかしいの!」

花梨は少し怒った口調で返し、ふと視線をはずすと先程目に留まった男性とバチッと目があった。

まるで、引き寄せられているかのようで目を離すことができなかった。どれ程そうしていたかわからない。父の言葉で我に返った。


「あいつが気になるのか?」


その口調に花梨はやばいと思った。


「花梨にはまだ、恋愛なんかはやいぞ!!今、花梨が離れていったらパパ耐えられない!」