時計の針が重なる前に



中を開けると、腕時計が入っていた。

四角い淡い青の石を糸でつなげたもので、まるで海を思い出させるようなデザインだった。


「きれい!ありがとう」


花梨の満面の笑みを、直視できず誠也は顔をそむける。


「た…たいしたものじゃないけど、気に入ってくれたならよかった。」


二人はお店を出たあと、街を散策していた。