「ねえ、秋奈……」

あたしの首すじに痕をつけた後、秋斗は顔を上げる。その目は怪しげに輝いていた。

「秋斗、ごめん。一旦落ち着こう?もう読書はやめるから」

嫌な予感がしてあたしは体を震わせる。しかし、秋斗はあたしの体の上から退く気配はない。むしろあたしにキスをした。

「んっ……んんっ……」

何度もキスをされ、それは激しいものに変わっていく。息が続かなくなって、あたしは秋斗の胸を叩いた。

「秋奈が構ってくれないなら、俺が勝手に秋奈に触るから」

「秋斗、本当にごめん。だから離して?」

あたしがそう言うと、「何言ってるの?」と秋斗は怪しげに笑い続ける。捕らえられた体は身動きが取れないほど押さえつけられていた。

「反省してるなら、ちゃんと態度で示そっか?」

また秋斗にキスをされ、口腔内をかき乱される。体のあちこちを触れられて、頭がクラクラし始めた。

秋の夕焼けが照らす中、部屋に甘い声が響いたのは秘密の話。