「ヒロ……拭いてくれない?」
「え……?俺!?」
パニくる俺に流し目で
「背中届かない……腕……痛くて」って。
そうか、関節も痛むんだよな。
勝手に意識しまくってこっちが恥ずかしい。
確かに汗ばんでいる。
冷えるとぶり返すぞ、早くしなくちゃ。
そっとタオルを当てながら汗を吸い取っていく。
あまり見ないように気を付けていても
感じ取ってしまう身体のライン。
キュッとくびれがあって白い肌。
色っぽい息遣い。
拭き終えてタオルを渡す。
「待って……」
着替えるから出て行こうとしたのに。
生唾を呑む音。
恐る恐る振り返ると自分で汗を拭いてる。
な、何をすればいいの……?
直視出来ないんだけど。
「こっち向いてるから……着させて」
「えっ……?うん」
言われるがまま首から着せて腕を通してもらう。
右腕を入れようとすると左側にふにゃ〜と倒れる。
とっさに支えるも危うく胸に当たりそうになりこっちがテンパる。
「ちゃんと支えてよぉ……」って反対側に倒れる。
この状況で支え方がわからない。
着させてみてわかったけど丈長くない?
ワンピース型か。
布団かぶってゴソゴソしてるから何してるんだろう?って首を傾げてたら……
器用に中でパジャマのズボンを脱いでベット脇に落としてきた。
マジかよ……じゃあ今はロンT一枚…?
「熱い…」って確かに身体はまだ熱かったけども。
「洗濯カゴ、入れとくね」
脱いだ服を拾ったら手が伸びてきて……
「戻って来てね…?あと、ヒロもマスクして」
「……うん、わかった」
傍に居ていいってことだよな……?
ヤバい……また変な期待してしまう。
このままじゃダメだ。
そう思った俺は現国やら物理やらテスト勉強用に教科書を持ち込んだ。

