今日初めて触れたことで充分なはずなのに……
まだ欲しい………
どんどん欲が溢れてくる。
これ以上求めたら壊れてしまうのに。
このままでいいと立て直したのに。
そっと手がマスク横の頬に触れる。
「ん……」
声にびっくりしてビクッとなる。
思わず引っ込めた手。
横向きから仰向けになった寝顔。
何かあったらすぐ呼べるように枕元に携帯を置いて部屋を出た。
リビングで弁当を食べる。
昼間のテレビなんてクソつまんない。
久しぶりに自分の弁当箱洗ったかも。
そういや俺、まだ着替えてなかった。
仮病で早退したんだから制服で居るのおかしいだろ。
自分の部屋に戻り着替えてる時。
隣の部屋からバタンっ!と物音がしてフリーズする。
えっ!?何事!?
慌てて奈那の部屋に向かった。
「姉貴…!どうした………の!?」
勢い余ってドアを開けたら
まさかの、ベットから離れた衣装タンスにもたれかかりながら倒れている奈那。
とっさに目を逸らす。
と言うか、目のやり場に困る。
だって………何でTシャツ脱いでんの!?
下着姿じゃん。
「な、な、何やってんの!?」
「……着替える」
「え、着替え!?そっか……」
いや、そっか…じゃねぇよ!!
先に脱ぐなって。
これ以上俺を刺激しないで…!!
ハァハァと苦しそう。
熱のせいで汗もかいてる。
「どのTシャツ着替えるの?取るから」
指差してるのを取って渡す。
出て行こうとしたら止められて………
「タオル…欲しい」って目が虚ろ。
ダッシュで取りに行ったらベットの上に背を向けて座っている。
ま、まさか………だよね!?

