触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





こんなもんでいいのか?とネットで調べたまんま作った五分粥。
気付けばもうお昼の時間帯だった。
部屋まで持って行くとちょうど熱を測っているところで。




「38度2分って結構あるじゃん…!」




俺でもフラフラになるレベルだ。
とりあえず食べさせるか。
ベットから降りようとする奈那を無理させまいとお椀を持って俺が腰掛ける。




「なに?食べさせてくれるの?」




「起きてるだけで辛いだろ?これくらいするよ…」




猫舌なのも知ってる。
フゥフゥと念入りに冷ましてから口に運んであげないと。




「ヒロもお腹空いてんじゃない?お弁当持って来て食べたら?」




「いや、良い。匂い充満するだろ?それよりこっちが先」




ようやく一口目を口に運んだ。
パクっと食べる姿にまたドキドキする。
だってその唇にさっき………
やめろ………今は変なこと考えんじゃねぇ!
雑念を追い払うかのようにフゥフゥしてたら笑われた。




「フゥフゥし過ぎでしょ」




持ってるレンゲごと掴まれて自分の口に入れた。




「ごめん……味よくわかんないけど、ヒロが作ってくれたから絶対美味しいよね」




めちゃくちゃしんどいくせに無理して笑うな。
全部持ってかれんだろ。
お椀に入れた分は平らげてくれた。
薬を飲ませて寝かせる。




「とりあえずゆっくり休め」




「ありがとー、何かいつになくヒロ優しくない?エヘヘ……風邪ひいてみるもんだね」




「バカ、調子良いこと言うな」




そっと髪を撫でる。
眠りにつくまで傍に居るから安心して寝ろ。




「ん………おやすみ」




1分も経たないうちにスーッと眠りについた。
何度も見てる寝顔なのに……まだ意識してしまう。
触れたくて仕方なかった。
でも触れる勇気はなくずっと中心が痛かった。