「ヒロはしたくないんだ…?」
「違う…!そんなんじゃない…!したくない日なんてない…!」
グッと抱き寄せて熱弁してしまった。
案の定、クスクス笑われる。
「でも奈那の身体が心配。体力的にも精神的にも相当な覚悟がいる仕事だと思うから…」
一瞬面食らった表情を見せたけど優しく微笑んでくれた。
いつもドキッとする髪を耳にかける仕草。
「だから……だからこそ私にはヒロが必要なんだよ?」
「え…?」
そっと俺の手を取り自分の頬に持っていく。
甲から重なるように奈那も手を添えた。
「この手安心する……大好きな手」
潤んだ瞳が俺を捕らえてる。
思わず名前を呼んだ。
ゆっくりその手は頬から心臓へ。
トクン…トクン…と掌に感じる奈那の心音。
優しい眼差し。
「ヒロと触れ合えない日……抱いてもらえない日はここが疼くの」
腰に手を回し顔を近付ける。
キスしたい……わかってるでしょ……?
そんなセリフに弱いことくらい。
「だからお願い……ヒロでいっぱいにして…?頭の中も心も身体も…ヒロ一色になりたい…」
もう我慢出来なくて唇を奪った。
「ヒロに抱かれないと壊れちゃう…」
「抱いても壊れちゃうでしょ…?」
ギュッと抱きついてくるから柔らかい膨らみが当たってる。
弱い耳を甘噛みされてかかる吐息がもう理性を壊した。
「だったら抱かれて壊れる方がいい…」
「加減がわからなくなるよ…」
パッと離れて再び見つめ合ったら……
「わかんなくていいの……加減なんかしたら許さないからね?」
言い終えると同時に激しいキスに見舞われた。
嗚呼この感じ……徐々に麻痺していく。
奈那の舌先がどう攻めてくるのかまだつかめない。
優しかったり……今みたく激しかったり。
こんなに長く居るのにね。
こんなに身体を重ねてきたのに痺れてわかんなくさせてくる。
唾液が糸を引いてもそれごと攻められて反応して動いちゃう。
俺なんかよりずっと、奈那色に染めてくるじゃん。
負けてらんない…とソファーに押し倒した。
結局その日の夜も続けて愛し合った。

