7年前の今日、俺たちは初めて結ばれた。
決して忘れられないこの上ない幸せを味わえた初体験。
今でも鮮明に蘇る。
そして、あの時よりもっと愛しい存在で居続ける奈那。
プレゼントの箱を見ながら固まっているね。
チラチラと周りの視線も感じながらも心は決まってる。
「開けていい?」
「うん、どうぞ」
ヤベ……めっちゃ見られてる。
まさかまさかと見られながら開けたら
光り輝くダイヤのリング。
王道でごめん。
もっとタイミング練るんだった。
「え、これ……何?」
えっ…!?思ってた反応と違う。
キョトンとしないで。
どう考えたってプロポーズでしょ。
動揺するな、俺…!!
「こ、婚約指輪…?これからも一緒に居たいんでそれつけてください」
一種の男除け……なんだけど。
正式に申し込む時はもっと良いの贈るから。
「え…?ちゃんと言ってくれなきゃ返事出来ないな〜」
頬杖ついてニヤニヤしてるのさえうっとりしてしまう俺は改めて言うがこの女に惚れ込んでいる。
「奈那、結婚しよう」
「え〜どうしようかな〜?」
「えっ?」
そんなぁ……ここでもドS発言。
めっちゃ注目されてるよ〜!
知ってて言ってるんでしょ。
「絶対に幸せにします」と頭を下げた。
ていうか奈那こそしようって言ってくれたのに。
「ヒロがはめて?」
「え?あ、うん…」
細い薬指に贈ったリング。
エヘヘと眺めてる。
そして皆が思ったであろう。
で、返事はっ!?
してくれなきゃ段々不安になってくるじゃん。
思いきり顔に出ていたのか、クスクス笑ってる。
「ありがとう、今でも充分幸せだよ?」って素で言わないで。
その後少し声のトーンを落として
「私がヒロを幸せにしたいんだけど?」
って真顔で言うんだ。
バカ……こっちが恥ずかしくなる。
「美味しかったけど、席が離れ過ぎてるから今度はもっと近くに座れるお店にしよ?」
「う、うん……で、返事は?」
コース料理は全部出て来たから帰ろうとしてる。
でも肝心なの聞けてない。
このおあずけはナシだろ!?

