触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





こんなふうに日々愛し合うことが、いつの間にか当たり前になっていて……
抱えきれないほどの愛を感じていた。




素は天然で頑張り屋だけど、
ベットの上での奈那は妖艶だ………
そのギャップに何度心奪われてきたことか。





どんなに月日が経ってもそれは色褪せることなく、むしろ輝いてばかりで逆に戸惑うほどで。




卒業して、俺は誰もが知るゲーム会社に新卒で内定がもらえた。
これには奈那もめちゃくちゃ喜んでくれてたな。




まだ全然雑用ばかりだけど、将来的には開発チームに入ることが夢だ。
その為に若手エンジニアとしていくつも資格を取得している。




忙しい日々を互いに送ってはいるけど、少しでも同じ時間を共有して同じベットで寝れるだけで幸せを噛み締めていた。




出逢ってもう10年。
付き合ってすでに7年が経過していた。
普通なら落ち着いた感じのカップルだと思う。
倦怠期っての?
お互いが空気…みたいな存在で。




そういうの経験するんだと思ってたのにな。




外で待ち合わせすれば未だにナンパされちゃう俺の恋人。
道聞かれただけだよ?ってそんなわけないでしょ。
騙されやすくてちょっと心配。
腰を引き寄せ独占欲を駆り立てる。




「今日も可愛過ぎ…」




オーバーサイズのボアブルゾンとロングスカート、タートルネックのニットを合わせたコーデ。
奈那が着るとより華奢が目立つ。
仕事終わりなのに髪も巻いてさ、ちゃんとオシャレしてくれるんだよね。




今日は付き合った記念日。




「ヒロ、誕生日おめでとう」




予約したレストランのディナー。
ワインで乾杯したらプレゼントが出てきた。




「ありがとう、開けていい?」




あ、もうわかっちゃった。
ずっと欲しいと思ってた腕時計。
もう少し余裕が出て来たら奮発しようと思ってたけど先にヤラれた。
しかもかなり高いやつ…!




「ありがとう、大切に使うよ」




「うん」




満足そうに笑う奈那は幾度となく周りの目を奪ってる。





デザートの後にそっと差し出した小さなプレゼント。
密かにこっちも用意してた。
給料3ヶ月分には満たなかったけどやっぱりこの日に間に合わせたくて。