触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜






「ハイ」と渡された部屋の合鍵。
こんな日が来るなんて……最高じゃねぇか。




勤務地が決まり、実家とそう離れてない距離で一人暮らしを始めた奈那。
大学の寮より近くはなったかな。
勿論、涼子さんとは違う病院勤務だけど晴れて看護師になった。




薄いピンクのスクラブなんだって。
早く見たいなぁ。
実際に働くまでは研修ばっかだからどこの科に働くかによってスクラブの色も変わるみたい。
興味があるのは循環器内科って言ってたな。




「この箱何?まだ片してないの?」




引っ越しも終わり、荷解きも済んだはずなのにひとつだけ置いたままのダンボール。




「あっ…!それダメ!開けないで?」




なに?その慌てぶり……余計気になる。
片付けるの忘れてた…とか言って直そうとするから取り上げてみた。




「ちょ、ヒロ…返して?」




「見られたらマズイやつなの?」




顔面蒼白してて益々怪しい。
何が入ってるんだ?
見ないで…って言われたらもう我慢出来なくなって開けてしまった。




「えっ……コレって」




中身を出してみるとナースのワンピース型制服…?
水色だ……ナースキャップもある。
奈那を見ると耳まで真っ赤。




「もぅ……今年のハロウィンで着て驚かせようとしてたのに…バレちゃったじゃん」




「え?コスプレ…?」




「うん……ヒロ、そっちの方が好きなんでしょ?ナース服」




「いや、ずっとこっち系の制服なんだと思ってただけで……でも嬉しい」




ネットで買ったの?
そういやA○azonって書いてある。
スクラブもパンツタイプって聞いて本当はホッとしてたんだよ?
でもこれは俺の為に…?




「着てくれるの…?」




「実家じゃ出来ないでしょ?」




うん……今は奈那の家なわけで。
完全に2人きりだ。




ちゃんと片付けるべきだった……バレた〜!とか可愛過ぎ。
ギュッと抱きしめる。




「ごめん、ハロウィンまで待てない」




「絶対そうなると思った〜!え、今から?」




「うん」




「着るの!?」




「お願い」




えー!!!って悶絶してるけどナースキャップ手にしてる。
えっと…どうやってするんだっけ?と動画見ながらナースキャップを組み立てる姿も可愛い。
そっか、今はナースキャップしないもんね。