ベットの上で横たわる奈那の服を今まさに脱がせようとしているところで……いや、脱がせている。
ハッとした涼子さんは慌てて
「いいのいいの、お水ここに置いとくね?ごめんね」とそそくさと行こうとする。
「ち、違うんです…!これ、違うんです…!」
言い訳したところで部屋に入ってた事実は消えないわけで、付き合ってるの知ってるからこうなるのも仕方ないって顔されたのは気になる。
静かにドアは閉まり行ってしまった。
めちゃくちゃ誤解するシチュエーションじゃん……俺何やってんだよ。
続けていいよって意味だったんだろうか。
うぅ……脱ぐの手伝っただけなんです。
なんて言えない。
布団をかぶせて行こうとしたら手を握られた。
「行かないで……」
力なく出た言葉。
言った本人はスヤスヤ夢の中、かな?
甘えた声はズル過ぎる。
ん〜ん〜って唸る横でお水が目に入った。
「奈那…?お水飲む…?」
「う……ん……飲む」
ホッとしたのも束の間。
「起こして〜」と両手を伸ばしてる。
仕方ないなぁ。
ゆっくり起こしてみたけど支えてなきゃ頭がフラフラして座れもしない。
「ちょ、奈那!?お水は!?」
俺の肩に頭を乗せたまま寝てる。
優しく頬に触れて名前を呼ぶ。
火照った身体とピンク色の唇。
それだけで相当ヤバいのに。
「ん………飲めない」
「え?飲めない?でも飲んどいた方がいいよ?」
「ヒロが飲ませて……」
「えっ!?それは……」
こっちがヤバくなるんだけど!?
今の時点で相当抑えてるんだからね!?
うぅ……でも酔っ払ってたらこうなるのも仕方ないよね。
「もう目が開かないよぉ〜」
ガクッと前に倒れそうになり慌てて支える。
お水を口に含み顎を持ち上げた。
少しずつ中に流し込む。
ゴクリと喉が鳴って少し垂れた雫は指で拭った。
ちゃんと飲んでくれた奈那はそのまま眠りにつく。
おやすみ……奈那。
髪を撫で肩まで布団を掛けた。
電気を消して部屋を出る。
奈那が心配なのは一緒だな、そう思ったら鉢合わせするのも無理はないか。
明日、ちゃんと言い訳させてください。
自分もベットに横になれば瞬く間に眠りに落ちた。

