触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





奈那の声も………凄い癒やしだから。
毎日聞かないと落ち着かないや。
安心出来ないんだ……ヒロって呼ぶ声がしないと。
素の奈那も、笑う奈那も、ちょっとSっ気のある奈那も全部好き。




絶対いつか……独り占めするから。
ずっと傍に居て……俺だけの奈那で居て……




ハッと飛び起きる。
もう真夜中でパソコンの前で寝落ちしてた自分に気付くこともしばしば。
ヤベ……俺から寝た!?
すかさず録画してるのを確認したら。




何度か俺を呼んでる奈那……めっちゃ可愛い。
画面越しにナデナデしたり微笑んでたり、「おやすみ」とキスする真似してたりと。
寝落ちした自分に呆れたけどこれもこれで悪くない。




そんな生活をいくつも過ごした後………











冬が来て、成人式を迎えた奈那。
振り袖姿もまた色っぽい。
先に……お酒飲める歳になっちゃったね。
お願いだから無理はしないで。
すぐに助けに行ける距離じゃないんだ。
羽目をはずすなとは言わないけれど……




こっちの家で少しだけ飲んでほろ酔いしてたのどんだけ我慢したか。
目がトロンってなってて階段も千鳥足で……部屋まで付き添ったらベットに押し倒されちゃって……本当ドS。




「ヤバ……今すぐキスしたい」ってあの瞳で煽ってくる。
ほんのり香るお酒の匂い。
ピンク色に染まった頬。
熱い視線が近付いて来る。




このまま襲われるのも良い………なんて思ってたのに。
近付いて来た顔はそのまま俺の胸元に。
付いていた手は力を無くし身体ごと委ねてきた。




一瞬……何事かと思う。
押し倒しておきながら意識遠のいちゃうとはね。
俺の上でスヤスヤ眠るお嬢様。
酔っ払っちゃって可愛い。
でも俺の前だけにしてね?




ていうか俺もキスしたくなってるんだけど!?
あどけない寝顔に重ねる唇。
少し大人になった奈那にまだドキドキしてる。




「暑い……」と言いながらブラウスのボタンを外していく。
黒のキャミソールがはだけて寝言なのか、意識があるのか……




「ん………脱がせて」




「え…?」




片方の腕が袖から抜けなくて横向きになる。
とにかくブラウスだけ脱ぎたいんだろうなと手を貸した。
最後までボタンが外れてなかったから外して左腕から脱がせようとした時。




コンコンとノックの音と共にドアが開いた。




「奈那〜お水持って来た……よ?」




ほろ酔いを心配されたのか、涼子さんが入って来て硬直する。