「え、こんなくっついてるのに彼氏じゃないなんて私ビッチじゃん」
「わ、そうじゃなくて…」
「周りがどう見てるかなんて本当はどうでもいいの、誰が何と言おうとヒロが彼氏だよ」
奈那の逸らさない視線にドキドキする。
「ラブラブじゃん、ムカつくわ」
イジられて謝る。
そんなのお構いなしの奈那は本当マイペースで。
髪の毛を触ってきて「まどかさんとこ行ったでしょ?」とスバリ当ててくる。
俺がお友達に説明するという謎の展開。
「あの、同じ美容室通っててまどかさんっていう美容師さんに切ってもらってるんです……って何で俺が説明してんの」
頑張ってノリツッコミしたら皆が笑ってくれた。
「年下かぁ〜可愛くていいね?ていうか付き合ってどれくらい?」
「えっと……半年?あ、7ヶ月か」
「えっ!まだそんくらい!?そっか、だから初々しいんだ?」
「初々しいだって…照れるね?」
顔が近いよ、ドキドキするからやめて。
「じゃ、どっちから告白?」
出た……この質問。
ま、仕方ないよね。
「えっと…どっちからだったっけ?」って忘れたんかぃ!
「そこ忘れんな」ってお友達にもツッコまれてんじゃん。
「うそうそ、私からだよ」と笑いながらカミングアウトしたらそれにも総ツッコミされてる。
ですよね、絶対に俺からだって思いますよね。
めちゃめちゃ猛アピールして何度も告白してフラレてもめげずにアタックし続けてやっと付き合ってもらえた感満載だよね。
「でもこう見ると奈那の方が惚れ込んでるように思えるんだけど」
えっ!?そうですかっ!?
まさかの発言にびっくりした。
あ、でも今は緊張して素を封印しちゃってるかも。
「え、そうだよ?」ってケロッと答えてるあたりはさすが。
耳まで真っ赤になる俺を見てクスクス笑う。
それをまた可愛いと言われる。
年上お姉さまたちに囲まれて完全に怖気づくのも仕方ないだろう…!?
それでなくても周りからの視線も耐え難いのに。
「この後の自由行動は2人でまわるね?」
「了解。ラブラブしちゃってくださ〜い!」
え、2人きりになれるの!?
そしてこの緊張感から開放される!?

