「奈那って高校の時はどんなだったの?やっぱ変わらずモテてた?」
「はい、そりゃ…もう」
「んなことないよ…」って大アリですから!
あの怒涛の告白ラッシュ、忘れたとは言わせねぇよ。
「ってことはやっぱここでもモテてるんですね…」
「あ、最初はエグかったけど今は落ち着いたよ」
シュン…と肩を落としたらそう言われたからびっくりした。
大学ってそんなもん…!?
あのモテ方を知っているだけにそんなすぐに終息するとは思えない。
「とある方法に結び付けたからね?」と奈那に言ってる。
えっ、どういうこと!?
その奈那もニヤリと笑ってるなんて一体全体どういうことだ!?
「あまりにも連絡先教えてって言われてて最初は奈那も一回一回断ってたの。でもめげずに来る人も居るしどんどん新規も増えて来るし苦肉の策として奈那は言ったんだよね?何て言ったかは本人に聞いてみて」
そう言われて奈那の方に向く。
え、めっちゃ恥ずかしそうにしてるじゃん。
「何て言ったの…?」
泳いでいた目がゆっくり俺を見た。
「あ〜いや〜勢い余ってね?これならどうだ!的な感じなんだけど……」
「うん」
「ごめんなさい、私は女の子しか興味ないので……って」
それって………
頭で考える前にお友達らが爆笑してる。
「そうなの、まさかのレズ宣言…!いや〜勇気あるわ」
「その後ちゃんと噂は広まって結構落ち着いたよね」
「女子寮だし授業も女子が多いから妙に説得力あるしね」
「あ、でもそれでも良いって言ってる強者も居るみたいだよ」
「俺が変えてみせる、的な!?」
目の前で盛り上がる一方。
俺は奈那に小声で
「奈那、ナイスアイデアだよ」と言った。
その手があったか、天才…!!
落ち着いたんならちょっと安心。
強者が居るのは見過ごせないけど。
「ていうか、私が一番近い存在だから私とデキてる噂立っちゃって男寄りつかなくなっちゃったんだけど!?」と同じ寮のカオリちゃんさん。
また近付いてきてギュッと腕を組む奈那。
「だーかーら、ヒロ連れて来たんじゃん。これでレズ疑惑ばかりではなく、バイ宣言になるけどちゃんと男の彼氏が居るって証明出来たでしょ?」
「え、俺……ちゃんと彼氏に見えるかな?」
弟的な存在…とか思われてないか心配。
確かに痛いくらい男からの視線は感じるけど彼氏として見られてるのかは不安だ。

