(全身鏡買ったよ!これで撮って送るね♪)
早速コーデを撮って送ってきてくれた。
デニムのタイトスカートに白いプリントTシャツをインしてオーバーサイズのグレーチェックシャツを羽織ってる。
ん?スカート短過ぎない!?
でもすっごく似合ってる。
髪は降ろしててゆる巻きなんだね。
嗚呼〜抱きしめたいくらい可愛い。
カメラ目線じゃない奈那も良い。
行ってらっしゃい。
ナンパには気をつけてね。
本当、気が気じゃない。
娘を思う親父の気分だ。
2週間後の日曜日。
やっとやっと会えたのに涼子さんにベッタリなんだもん。
迎えに行った時は早朝じゃなかったからキス出来なかったし……電車も混んでたし。
手しか繋げなかった。
昨日は寮内の歓迎会だったんだよね。
皆で撮ってた写真見せてもらったけど、やっぱ友達と居る時の笑顔も好きだな。
あどけない感じが出てて、また知らない一面知れたレア感。
たくさん友達出来てて涼子さんも安心してる。
ツンツンと横から突かれて顔を向けると申し訳なさそうに奈那が手を合わせてごめんなさいポーズしていた。
涼子さんに聞こえないよう小さな声で
「ごめんね?生理なっちゃった」って謝るの。
え、それで俺が怒るとでも!?
そりゃベッタリ出来なくて物足りなさはあったけど。
「じゃあ今めっちゃ辛いんじゃない?身体…大丈夫?薬持って来ようか?」
「薬は…飲んどこうかな」
キッチンで飲ませた後、バレないようそっと手を握った。
「そんなことで謝らなくていいよ、奈那が無理してることの方が辛い……気付いてあげれなくて俺こそごめん」
「え、でも2週間ぶりだよ!?頑張って禁欲してくれたのにまた出来ないなんてさ…」
「ちょっ、声のトーン大きいよっ!」
「部屋行こっか……私は大丈夫だよ?出してあげる」
耳元でそう囁かれてドキッとしたけど俺はそんなゲスじゃない。
「今日は早めに送るよ、ゆっくり休んだ方がいい」
「え…?」
「俺、ちゃんと待てるから…奈那が大切だから今はしません」
「ふーん…」と顔を覗き込まれる。
プルプルしたピンクの唇に視線がいっちゃう。
気持ちを払いのけるべく手を取り
「送って来ます!」と引っ張って行く。

