触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜






「え、ヤダ……撮らないで」




「えぇっ…!そんなぁ〜」




まさかの動画拒否。
そんなに嫌なの?グスン……ショック。




「1週間どう頑張ればいいの〜?」




これ、号泣レベルなんだけど。
何かイライラしてる気がする。
これが例の…!?ヤバっ!!
嫌われたくない…!!




「ごめん、もう言わない」




態度を改めると小さく溜め息つかれた。
しつこいから怒ったよね…?
貴重な週末なのに雰囲気悪くなるとか嫌だ〜何してんだ俺は!
化粧してるからって許されると思ったら大間違いだった。




「そんなに撮りたいの?」




「いや、本当ごめんなさい……動画はもういいです、ハイ」




「うーん、肌荒れしてるからな〜ちょっと無理」




「どこが!?いつも通り綺麗な肌だけど…」




「ヤダ、あんま見ないで」




「はい、ごめんなさい」




プイとそっぽ向かれた。
めちゃくちゃショック……
一緒に座ってたソファー、1人分距離空いちゃった。
そーっと詰め寄り服の裾を抓む。




「なに?」




「ごめんなさい……」




「別に怒ってないよ、私がくだらないプライド持ってんな〜って自分に呆れてるだけ」




「くだらなくなんかないよ……こっち向いて?」




ゆっくり向いてくれたから髪を撫でた。




「俺はどんな奈那でも好き」




真っ直ぐ言ったら目を逸らされた。
やっぱり怒ってるじゃん……
ここで引くべき?
でも俺、モヤモヤで終わるのヤダ。




手を握る。
嫌われたくないけど言わなきゃ伝わんないと思うから。




「押しつけてごめんね?次会う時まで頑張れると思ったからつい言っちゃった…でもちゃんと奈那の気持ち考えるべきだった、ごめんなさい」




お願い、機嫌直して…!?




握る手が震えてきたから顔を上げた。
ん…?笑ってる…!?




「ヒロ、さっきからずっとママ後ろに居るんだけど?」




「えっ…!?うわ、おはようございます!え、いつから!?」




母娘で爆笑された。
もうすでに居たんだとか。
全然気付かなかった。
奈那が怒ってると思ってテンパってたからそっちに気が回らなかったんだ。
洗面所に居ただなんて…!




じゃあ今までの会話全部聞かれてた…!?
サーッと血の気が引く。