触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





ご飯を作ってたら涼子さんも起きてきた。
妊娠中はとにかく眠いらしく、休みの日は二度寝…三度寝するらしい。
安定期も過ぎて少しずつお腹も目立ち始めている。




なるべく涼子さんには休んでもらって2人で家事をしながら過ごす。
親父も早めに帰って来てくれてるし、こうして奈那も家事をしに週末は戻って来てくれてる。
徐々に増えていく赤ちゃんグッズ、目を細めて嬉しそうに見ている母娘。




ようやく2人きりになれたのに携帯を向けたら「ヤダヤダ」って顔を隠して照れてる。




思った以上に1週間って長くて苦痛だったんだ。
だから頑張れるように動画を撮って、その中で「好き」って言って欲しかった。
それ見たら辛くても頑張れる気がするから。




勇気を振り絞ってお願いしたけどすっぴんだからと断られ、今に至る。




言うタイミング間違えた。
お風呂上がりの奈那、すっごく可愛いのにな。
明日またお願いしてみよう。




深夜になり、暗黙の了解で同じベットに寝るけど身体を気遣って添い寝だけにしようとしたら。




モソモソと細い手が動き出す。
奈那……くすぐったい。
暗闇の中で目が合った。
少し身体を起こして指を絡めてきた。




「やっぱり…ヒロに激しくされたいかも」




「えっ…!?」




そんなこと言われたら心臓飛び跳ねる。
でももう朝に2回したよ!?
3回目はないかも…って。
お腹、大丈夫なの!?




繋いだ方の手の甲に奈那がキスを落としていく。




「一応知っといてほしいから言ったけど……そういや私も同じ分だけ禁欲してたんだった」




え、何それ……言い方めっちゃ可愛いんだけど…?




「うん……いいの?」




「したくないならしないけど……」




「えっ……ヤダ」




思わず腕引っ張っちゃった。
がっつき過ぎだろ……恥ずかしい。
暗いからどんな表情してるかよく見えないけど何となく息遣いでわかる。
きっともう、スイッチ入ってるよね……?




「じゃあ……脱がして」




喉が鳴る。
激しくって言っても優しくしちゃいそう。
俺にはわからない痛みだから。
胸も敏感なのかな……




「寒くない…?」




「うん…大丈夫」




脱がせたら奈那も俺を脱がしていく。
寝かせて布団の中で覆い被さった。
丁寧に優しく……徐々に熱く……
深く……溢れる蜜に激しくなる……




「体勢キツくない?」




「うん……もっときて」




後ろから抱き寄せ攻めたてる。
ヤバい……背中にいくつも爪痕を残して
耐え忍ぶ姿に我慢出来なくなっていた。
回を重ねるごとに……
どんな体位でも締め付けが強くて……
限界をいくつも越えて……




「奈那……出そう」




「待って……まだ欲しい」




額に滲む汗。
目を閉じて動きを止める。
「止めないで」とそっちに動かれたら本当ヤバい。
上目遣いから見降ろされたら……
そんな腰使いされたら……




先にいってくれたことが何よりの救い。
激しくされたいかもって……俺がされたよね!?
満足そうに擦り寄ってくるのとか幸せ過ぎる。




「大好きだよ」って言ってくれて嬉しい。
俺も負けないくらい大好きだよ。
それ、明日撮る動画で言ってね?
エヘヘ。