パシャッといきなり桜井さんに写真を撮られた。
一応奈那先輩に送っとくわと言われて慌てて阻止する。
「だったら笑え!」と喝を入れて頂きました。
すみません。
「お前のその気持ちはよーくわかるけどさ、奈那さんの気持ちは考えたことあるのか?」
「え…?」
「そうそう、ありとあらゆる声を全部断ち切ってまでお前を選んでくれたんじゃんか、羨ましい限りだぜチクショー!」
「私の中では今までにこんな一途なモテ女見たことないからね?ムカつくくらいあんたに真っ直ぐじゃん、言っとくけど今の状況なんて私からすればノロケにしか見えないから」
相変わらず厳しいなぁ、桜井さんは。
でもこうやって周りに居てくれるコイツらが今何よりの支えだよな。
俺が今出来ることは信じて待つこと。
早く1週間経ってくれ…!!
ピロン♪とメールが届く。
(寂しがってるヒロへ)ってめっちゃ良いタイミングで奈那からキターーー!!
「奈那さんから!?」って一緒に群がってくる。
「あ…………」
その一言の後すぐに写真が送られてきた。
え、スタバ!?
飲み物と一緒に映る奈那。
私服だ……可愛い。
(割と近くにスタバあった)って引きの写真まで。
え、ちょっと…!
コレ……誰が撮ってんの!?
自撮りじゃないじゃん。
「わ〜!奈那先輩可愛い〜!あっ!」
連続で送られてきた写真の最後は知らない女子とのツーショット。
(同じ寮でお友達になりました♪2人で来たよん♪)って安心したーーー!!
「嗚呼……でもコレ……」
隣で頭を抱える桜井さんに俺らは視線を向ける。
え、どうしたの?
この写真から何を感じとった!?
考え込んでるってことは悪い方向!?
「この奈那先輩……ヤバいね?マジ可愛い…そりゃモテるわ」
ってオイ!
上げるか下げるかどっちだよ!?
肩叩いて勝手に納得するな!
お願いだから自己解決やめて?
「制服じゃなくなって私服だもんね?奈那先輩お洒落だし本当最強じゃない!?抜かりないよね…」
そうなんだよ……私服センスやばいくらいお洒落さんなんだよ。
おまけにヘアセットも上手いし。
「ていうか、こうやってメール来るの羨ましい…」
「そこにも愛を感じるよね?ほら、私たちも撮って送ろうよ!」

