触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜








残念ながら見には行けなかったけど、
無事に入学式も終えたみたいだ。
俺も無事に2年生へと進級した。




送られてきた写真。
満面の笑みで涼子さんと映ってる。
親父とも撮ってた。
いいな、行きたかったな。




黒のスーツとかめちゃくちゃ似合ってんじゃん。
アップにした髪も後れ毛がセクシー。
ちょっと…!
絶対に1人だったら声かけられてるヤツだよ〜!




N大の看護科はほとんど女子だけど他の科も大いに存在するから男子もうじゃうじゃと居る。
サークルだっけ?勧誘凄いんだろうな。
奈那がもみくちゃにされてたらどうしよう……
血の気が引く。




そんな誘惑がたくさんあるところに奈那は1人で通うんだよな。
USJでのナンパを思い出す。
しつこく付きまとわれたりしたら…?
心配だよ〜!!




「奈那さんが卒業する前とした後のお前、差が有り過ぎるだろ…廃人じゃん」




ありがとな、宏介。




「これからは1人で抜かなきゃね?」




それすら禁止にされたよ、淳太。
お前らは会える距離に彼女さん居るから良かったな。
すぐ隣じゃん……一貫校だから。
他から入って来ることなんか滅多にないし余裕ぶっこいてんだろ。




「あちゃ〜!もしやと思って来てみれば…案の定だね」




クラスが分かれてしまった久々登場の桜井さん。
教室入って来ただけで他の生徒の視線奪ってる。
さすが学年1モテ女だな。




そんな凄い人を目の前にしてもこの落ち込みっぷり。
わかってたことなのに奈那が心配で堪らない。




「愛されてるね〜奈那先輩は」




「ていうかそもそもお前、一番のラッキーボーイだからな?」




「そうだよ、自信持て」




この俺のどこに自信要素があるんだよ。
今だって誰かに声かけられてるかも知れない。
皆の目を引いてるのは確かだ。
知らないうちにどんどん、すれ違う人の心を奪ってんだよ。
あの尋常じゃないモテ方知ってるだろ。




「わかってるよ、あと2日待って……」




「遅っ!」




「仕方ないだろ、初めての経験なんだから」




「ちょっとした遠距離?これって中距離!?電車だと2時間くらい?」




「いや、2時間と13分…」




「細けえな…」