触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





「いや、意外と楽しんでると思うよ?マキは控えめだからあんなふうにグイグイ引っ張っていってくれる方が嬉しいと思う」




「せっかくの女子旅なのに何かごめん…」




「いいよ〜夜いっぱい女子トークするから」




「う、うん……だよね」




並んで歩いてたら急に腕を組んできた。




「ん?なに?もしかして皆が寝静まった後こっそり会える…とでも思ってた?」




ず、図星…っ!鋭いよ、奈那。
目が勝手に泳ぐ。
また笑われた。




「残念でした〜!テンション上がってるからね〜オールになるかも」




「いや、それは…明日もあるんだから寝た方がいいよ、睡眠は…うん、ちゃんと取らないと」




組んでた腕ごと引っ張られて顔が近付く。




「え、よく言うね?誰かさんは夜更けまで寝かせてくれないことありまくりなのに…」




「うっ……!すみません」




「アハハ…!本当からかい甲斐あるね?」




たまにこうしてイジられたりするけど、こんな良い笑顔見れたりするから全て帳消しになる。
笑いながら「ヒロ最高…」なんて言われたら胸の奥がキュン…となるんだ。
また“好き”が上書きされていく。




本当、奈那は可愛い。
見てるだけでドキドキもすれば癒やされたりもする。
すれ違った人が振り返って見てしまう心理は痛いほどわかるから。
一瞬、タレントかモデルなんじゃないかと思うほど。




こんな視線奪ってる奈那が俺だけを見てくれてる今がこの上ない幸せ。




あ……めちゃくちゃ良い笑顔。




自然と携帯を向けてシャッターを押した。




「あ、撮らないでよ…恥ずかしい」




「でも良いの撮れた」




歩きながらだから結構寄りのショット。
あ、手繋いでるとこも入っちゃった。
カメラ目線でかなりレア。
どんな?って覗き込んできてくれる。
めっちゃ近いじゃん、距離。




「え、これが!?ヤダよ〜消してよ」




「はぁ!?無理無理、絶対消さない!めっちゃ可愛いもん」




一瞬止まって真っ赤になる俺たち。
これ、俗に言う……バカップルってやつか!?
でもピントもズレてないしこっちに向かって笑ってるショットとか永久保存版だろ。