今は画面だけを見ながらゲームに集中しているフリの2人。
奈那にボッコボコにされてる最中、HP が減る瞬間タイムラグが起こるのでその隙に顔を近付ける。
「俺だって攻めたかった」
奈那にだけ聞こえるように言ったら
少しは手加減してくれるかと思ったのに全くその素振りはなくフルボッコだ。
全然動じないじゃん…と思わず笑った。
「今はそれだけでいいよ……」
「えっ!?」
もうどのみち負けるから奈那の方に顔を向けた。
クスッと笑う横顔。
もうそれだけで画になる。
「ヒロのその言葉で充分だから」ってちゃんと俺の目を見て言ってくれた。
ズキュンだ、バカ。
何だよ、その天使の微笑みは。
「あー!負けたー!」
ソファーに項垂れながら危うく抱きしめそうになったじゃねぇか。
そういうとこ大好きなんだよ。
骨抜きにすんな。
惚れ直すの一瞬だろ。
一瞬で心掴んで離さない。
上書きされてく。
隠しきれないほど溢れたらどうすればいい…?
抑制効かなくなったらどうすりゃいいんだよ……
今は大丈夫でもこの先わかんない。
本当、わかんない。
(いや、わかれよ…!)

