触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜






「何もしなくていいのヒロは」




「え…?」




チュッと軽いキスをされてソファーから降りる。
足の間に入り視線が下がった。




「ちゃんと私も後で気持ち良くなるから……今は攻めさせて?」




ドキッとした。
何も言い返せないほど奈那の美貌に射抜かれて固まった。
整い過ぎた顔立ち……艷やかな唇。
見上げる澄んだ瞳。
全てが完璧な美しさにただただ脱帽していた。




降参です………逆らえないよ、こんな眼差し向けられたら。




じっとしてて…と言わんばかりの空気。




コクリと頷けば優しい微笑みが返ってきた。
そっか、今日は先に攻めたいんだね。
そんなの嬉し過ぎるよ。
甘えちゃっていいの…?
大好きが溢れてどうしようもない。




舌先から奈那の気持ちが伝わってくる気がした。
優しさと激しさのアップダウン。
もうよく知ってる。
簡単にはいかせてくれない。
それでも、波は押し寄せる。




「奈那………もう…」




目線をくれただけで離す気配なし。
早めに言ったのバレてた。
容赦のない舌で存分に楽しんでる。
まだダメなの……?
もう何度も天を仰いでるよ。




ヤバい……限界だよ……………




「奈那っ……」






嗚呼………恥ずかしい……………
勢いよく出し過ぎた…………




満足そうな顔。
またゴックンさせちゃった。
テーブルの上に置いていたジュースを口に含み奈那の口に流し込む。
やっとあの瞳になってくれた。
今から頂いちゃうからね?
覚悟してよ?




服を脱がせようとしたその時。




えっ!?ちょ…何のお約束!?
ガチャガチャと鍵を開ける音。
またしても涼子さん、早めの帰宅。
慌てて着衣の乱れを直す。




「おかえりー」と言う頃にはリビングでゲームに白熱する2人を演じきれていた。
ある意味すげぇ連携プレーだ。
合間合間にムスッとしたらクスクス笑ってる。




「いいじゃん、出せたんだから…」って言うけど問題はそこじゃない。
何度も言ってるだろ。
いつも2人で……したいんだよ。
わかってるくせに。




涼子さんが見てないところで頭を撫でられる。
ムムッ!子供じゃないんだぞ!?