「奈那…これ以上は俺が無理……」
「ごめん……ヒロが溺れたらいいのにって思ったら止まらなくなっちゃった」
普通にそう言ってのける奈那の肩に両手を置く。
今日一のデカいため息出たぞ。
「奈那、俺で遊び過ぎ……必死で止めたかと思えば煽ってきたり……もうとっくに溺れてるから。これ以上したらマジでここでしちゃうぞ」
真っ直ぐな視線……見上げる角度は完璧。
一応、脅しめいたんだけど響いてないっぽい?
だってまだあの瞳だもん。
「じゃあ……あと1回だけ」
あと1回って終われんのかよ。
身体とかくっついたらヤバいって言ったよな?
何で首に手回してんだよ。
くっつかないように壁に手をついた。
ようやく唇が離れたと思ったのに………
奈那の人差し指が口の中に入ってくる。
ドキッとした。
指を咥えたまま視線が重なる。
「何我慢してるの…?」
「えっ…!?」
そりゃ我慢するでしょうよ…!
人の話聞いてた!?
これ以上は俺の方が無理なんですっ…!
「もっと口開けてよ…」
人差し指が口を開ける。
「最後の1回だから、お願い…ヒロ感じさせて…?」
その顔でこのセリフはもう無理だ……
ゆっくり近付いてくる奈那の麗しい唇。
ちょっと待って……動けそうにない。
頭支えられて、もう感じるしかなくて……
奈那の体温ごと熱く流れ込んでくるようだった。
頭ではわかっているのに身体が言うことを聞かない。
どんどん崩されていく。
ちゃんと先に告知したからな?
これ以上はヤバいって。
服の中に手を忍ばせた瞬間……
パッと嘘のように唇は離れた。
え…!?ってなマヌケな顔の俺。
あざとい笑顔の奈那。
あれ?さっきのあの瞳はどこに!?
「はい、終わり」
膨らみにまで到達してない手はそのまま服の外へ。
え、ウソだろ!?
終わりってマジで言ってる!?

