「俺、今のうちに末永と友達なろうかな」
「お前それ姉ちゃん目当てだろ?ひで〜!」
「いや、マジで連絡先交換したい…!」
「あいつら…好き勝手言いやがって」
と怒ってくれる純太。
お前たちさえわかっててくれりゃそれで良いよ。
「大丈夫、気にしてないって」
それにさっきの奈那の言葉。
心配するようなことは絶対ないからって……結構響いてる。
真っ直ぐ俺だけを見て言ってくれた。
触れた指先から充分過ぎるくらい伝わって抱きしめたくなった。
学校であの瞳は反則だろ。
あんなふうに呼び止めることなんかなかったのに。
たまに大胆な行動するから心臓保たないよ。
そういうの、家だけじゃなかったの…?
始業式の為、体育館に全校生徒が集まる。
ザワザワしてる奴らは大抵、奈那の噂してるんだよな。
俺に絡んでくる奴らも。
何とか交わしているけど今日は特に半端ないな。
告白ラッシュのせいか。
3年生が入ってきた時点で浮ついてる。
A組の奈那は早めに登場するわけで。
「奈那先輩〜!」と男女分け隔てなく声がかかるのはさすが人気者。
生徒会にも入ってて書記だったかな。
ちなみにチカさんマキさんも入ってる。
部活より生徒会入ってたら内申上がるし…だってさ。
生徒会長は向いてないとか言ってたけど立候補したらダントツなんじゃねぇの?
呼ばれたのに対して軽く会釈してる。
あまり可愛い笑顔振りまかないでね?
どんな告白をされようともあの瞳はしないで。
俺以外に隙与えんなよ?
長い校長の話が終わって退場の時も目立ってる。
自然と目で追ってしまうっての?
それはよくわかる。
あの聡明さとはっきりした目鼻立ち。
綺麗なストレートヘアに華奢な身体つき。
転校してきた日を思い出す。
教室中がざわめいたって言ってたな。
全クラスの男子が奈那を見に来てたって。
こんな美少女、他に居ないもん。
俺だって衝撃与えられた1人だったから。

