ポカッと後ろから頭を叩かれた。
「イテッ…!」
「あんた態度出過ぎ、ガキじゃん」
そんなのわかってるよ。
恥ずかしくて後ろ振り向けないもん。
腹抱えて笑う純太たちの姿が目に浮かぶ。
「え、でも私的にはあれくらい嫉妬心丸出しにされた方がキュンとくるけどな〜」って桜井さんのお友達。
「は?相手は大学生だよ?どんなに背伸びしたって勝てない部分あるよ…」
それも重々承知だよ。
何か余裕あってかなりムカついたもん。
「これからどうすんの?」
心配してくれる宏介と
「あのまま2人戻って来なかったりして?」
水を差す純太。
「ていうかやっぱそういうことなんだよね?」
再び桜井さんのお友達。
「ひより、彼女のフリしてあげてるんでしょ?彼氏欲しいって言ってたくせに。人良すぎだってば」
「アハハ〜!だよね?でも私が言い出したことだし、2人にはまだ私が必要な感じだし〜?」
「ごめん……」
謝ったら謝ったでまた叩かれる。
「どうせ気になって仕方ないんでしょ?この人混みだもん、変なことはしないって」
「そんなのわかんないだろ…!アイツ……絶対ヨリ戻そうとか言いそうだし」
「もし言ったとしてもさ、奈那先輩が揺れると思う?信じてないんだ?」
「そうじゃないけど……」
言い切れるほど俺には自信がないんだ。
嫌でもアイツと付き合ってた頃の空気が2人の間に蘇ってた気がして耐えれなかった。
俺の知らない奈那をいくつも知ってるのかと思うと………
「やっぱ行く」
こんな気持ち……居ても立ってもいられない……!!
「そう来なくっちゃ!」って皆。
大半面白がってるじゃじゃ馬だろ…!
「末永くんって意外と独占欲高めなんだね?ポイント高しだわ」
全然褒められてる気しないんだけど…?
後ろの方で「彼女のフリしていいの私だけだから」って桜井さんがお友達を牽制していたなんて全く気付かずに足を進めていく。

