触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





夢の中でも……俺は奈那を求めてるようで。




都合良く襲われる夢なんか見ちゃったりして。




ダメだよ……奈那。
さっきしたばっかでしょ。
もう少し待ってよ。
そんなすぐ出来ないってば。




ウソ……おいで。
奈那が触ってくれたらすぐ元気になるよ。
大好きだよ、キスして…?




こんなこと言ったら変態って思われちゃうかもだけど……
奈那の匂いで反応しちゃうことあるんだ。
すごく良い香りだからさ。




ヒロ……起きて……?




うん、起きてるよ………




え……待って……夢の中じゃ更に大胆だね………
耳たぶ噛まないで………ヤバいから………




髪触られて気持ち良い………
耳もとでヒロって呼ばれるの好き……
ゾクゾクする……
早くその顔歪ませたくなるよ……
柔らかなその手がゆっくり下がっていく……




ゆっくり……ゆっくり………




ん……!?
これ……夢だよね……!?




うっすらと瞼が開いて……
大好きな香りに包まれて……
目の前に……大好きな奈那がいる……




「ヒロ……起きて……?」




モソモソと動く華奢な手。
どこ触ってるの………??




「はい………起きてます」




ボーッとしたまま目だけ合ってる。
ぱっちりお目々の可愛い奈那。
俺を見降ろして何してるの……?
すっごく気持ち良いんですけど。




「えっと……何時かな?」




「5時だよ…」




教えてくれたのはいいけどそのままキスしてきた。
これは……おはようのキス……!?
やった……奈那からのお目覚めキスなんて最高過ぎんじゃん…!!




頭の中も触られた部分も起床しました!!