触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





結局2人でまた一緒に浴びて、
お姫様抱っこで部屋まで戻った。




携帯のアラームをセットして腕枕で寝る。
前髪にキスして「おやすみ」




「あ……もうすぐ年明ける?」




「えっと…あと2分だ」




奈那ってこういうの気にするタイプだよな。
俺の誕生日の時だって日付けが変わってすぐに「おめでとう」言ってくれたり。
また一番最初に言いたい、とかかな。




ギュッて抱きついてくるから抱きしめ返したら……




「じゃ、あと2分……年が明けるまでキスしてていい?」




今年の最後の最後になんて可愛いこと言うんだよ。
いいよ、年またいでしちゃおっか?
新年一発目もすぐ可愛いこと言うんだろ?




奈那から奪われた唇は優しく侵食していく。
何回しても……慣れなくて好き。
何回でも欲しくなる。
終わりたくなくなる。




ちょうど0時を迎えた頃合いで唇が離れた。




「あけましておめでとう、ヒロ。今年も宜しくね」




「あけましておめでとう、奈那。今年も俺だけの奈那ね?」




「………はい」




とびきりの笑顔いただきました。
嗚呼……唇ふやけるくらいキスしてるな。




「ヒロ……もう腰ヤバい」




「うん、わかってる。おやすみ……明日起こしてあげるね」




「うん……おやすみ」




すぐに眠りに落ちたお姫さま。
ごめん、ゆっくり寝てね。
こうしてくっついて寝れるのも嬉しくて堪らないんだ。




明日は両親が帰って来るから寝坊は出来ない。
大丈夫、そんなヘマはしないよ。
朝は強い方なんだ。
今は奈那の甘い香りの中でフワフワと眠らせて………





規則正しい寝息が心地良い………




大好きだよ………奈那……………




奈那の身体……柔らかくて気持ち良い………




気持ち良い………