「ハハ……ヒロが本気になった」って熱い視線。
いいの……?
濡れた髪と滴り落ちる雫が色っぽくて……
待つことなんか到底出来なくて。
綺麗な形の膨らみに這わせ、溢れる蜜の矛先を刺激した。
しなやかにうねる身体と鼓膜をかすめる艶っぽい声。
ヤメテ……は反対の意味だよね。
イヤ……はイヤじゃない。
ダメ……は続けての意味。
ヒロっ!……は限界ってこと。
俺の腕を掴んで首を振るんだよね。
イヤ…でもなく
ダメ…でもなくて
その揺れる瞳は……イカセテと懇願してるんだよね……?
再び波にのまれた奈那は身を全て委ねてきた。
泡風呂の中に少し冷えた身体が戻っていく。
「泡の中に入ったら見えないじゃん…」って拗ねたら恥ずかしがって目合わせてくれない。
前につけたのまだ消えてないけど今度は胸にキスマークをつけた。
当たり前のようにつけ返してくれる。
奈那の唇が鎖骨に触れただけでこんなに嬉しい。
そこから胸や首筋にまでキスしてくるから何だか反対しちゃって。
湯船の中で奈那の手が悪戯してくる。
次第に顔は歪んで我慢出来なくなって……
でもわかってる。
ここはキスで終わらなきゃ。
そこは互いに意識してる。
「続きはベットでね」
「うん」
だってアレがないからね。
あがったら髪の毛拭いてあげる。
「か、身体は自分で拭くよぅ…」って今更恥ずかしがられても。
髪を乾かして、さっきまで観てた番組を追いかけ再生しながらゲラゲラ笑い合う。
笑うツボが同じなんだよ、最高じゃん。
股の間にすっぽり収まる奈那とこたつに入ってイチャイチャ出来るとか天国かよ。
「ねぇ、明日覚えてる?」
うぅ……後ろからの上目遣いもヤバいくらい可愛いっす。
「覚えてるよ、初詣でしょ?」
「起きれるの?」
「起こしてくれるの?」
「ていうか寝かせてね?」
「……オールしちゃえば良くない?」
「おバカ…!明日は聡志パパも帰って来るしママも当直明けだよ?起きて待ってなきゃだし」

