もう……気になるから聞いたのにキスで誤魔化されちゃった。
激しすぎるの誰だよ。
奈那もスイッチ入ったキスは濃厚で俺の全てをかっさらっていく。
このまま最後まで抱きたい………でも。




「奈那……」




外したホックを戻したら不思議そうにしてる。




「え……ヒロ?」




ギュッと抱きしめて耳打ち。




「奈那……一緒にお風呂入ろ?」




「えっ……」




耳まで真っ赤なお姫さまは嬉しそうに頷いてくれました。
初めての経験、また増えちゃうね。
泡風呂にしようと言ったら優しく笑う。




お湯をためてる間に食器を洗うところとか家事もきちんとこなす姿も好き。
手を引いて脱衣所へ。
お互いに脱がし合って洗い合う。




電気はつけるの恥ずかしい…?




ううん、暗いと洗ってあげれないもん……だって。
恥ずかしいくせにたまに大胆なこと言うよね。




俺も……ちゃんと見たいかも。
髪の毛洗ったらアップにするんだ?
うなじとか更に燃えるんですけど…?
後れ毛とかも……
こりゃわざと煽られてるな…?
じゃ、遠慮なく。




お風呂場って結構響くよね。
我慢出来ずに漏れる吐息とか。
後ろから膨らみに触れたら……?
泡が滑るように耳も刺激したら……




「ヒロ……ズルい」って喘ぐの……?
その顔、可愛くてそそられるだけだよ……?
それもわざとなの……?
だったらもっと刺激してその声もっと聞かせてよ……




俺だけに聞かせて………?




ものの数秒で立場逆転したのは言うまでもなく。
そんな風に触られたら無理だよ……
泡だらけになった身体をシャワーで流す。




温まった浴室で響くリップ音。
時折チャプチャプと浴槽で揺れるお湯の音。
泡風呂の中で絡み合う手と手が互いを求め合う。




奈那がのぼせないように浴槽の縁に座らせたのに、腰まで浸かった俺の胸を刺激してくるなんて……どこまでスイッチ押したら気が済むの……?
押さえつけてまでキスしちゃうだろ。
また我慢出来なくなっちゃう。